ライカM6は1984年に発売されたはずであるが、私の行動範囲(大阪、京都)では販売されている物を見ることができなかった。
ある日、私は夢を見た。そのカメラ屋にはライカM6があるのだ。そして、そのカメラ屋に行ってみたらM6が飾ってあった。
即座に私はそのM6を購入したのである。1985年1月14日の事であった。
M6を購入してからしばらく経ったある日の事、手にとってよく見ると何かおかしい。ボディが白くなっているのである。
どうやら、M6は防錆処理が十分でないのか、カバーから錆が浮き出てくるのである。
同じ場所に他のカメラも置いてあるが、そちらは何とも無いので、恐らく、M6は湿度に弱いのであろう。
一応、錆は中まで進行しないようであるし、拭いてやれば以前に近い状態に戻るのでそのまま使用していた。
1987年の秋、そのM6で写真を撮っていたらフィルムの巻き上げが行われなくなった。しかし、チェックしてみてもおかしそうな所は無い。
気のせいかと思って撮りつづけたのではあるが、現像してみたらコマが重なっていてフィルムの巻き上げがうまくいっていなかった事が証明された。
しかし、フィルムを入れないで何度チェックしても何とも無いので。とりあえず、オーバーホールに出すことにした。
オーバーホールに出してもそんなに期間がかからないと思っていたら、何と2ヶ月もかかってしまった。
さらに、初期のM6は回路に問題があってそれを交換しないとオーバーホールも受け付けないとのことで、その部品代だけで、一眼レフが買えるような費用を請求されてしまった。
雑誌等のM6の記事ではこういった事は目にしたことが無いが、初期のM6は問題だらけだったようである。
初期のM6はとんでもない代物だったけど、三年もたてばまともになっているかもしれないということで新しいM6を購入し、現在でも使用しています。
そのままでは使いにくい所もあるので、私なりに工夫して使っています。