鉄道模型の縮尺には色々なものがあります。
日本の小型の鉄道模型では、
といった縮尺の製品が販売されています。
世界にはこれらとは違ったスケールも存在しています。
その一つが3mmスケール(1/101.6)で、3.5mmスケールのHO(1/87)とTT(1/120)のほぼ中間となります。
(The Three Millimetre Societyというのがあり、規格等を決めています)
私自身は、車輛を製作、観賞するのに小さすぎず、できるだけ小さい(同じスペースで実物換算で広いレイアウトが作れる)スケールを探しています。
7年程前にTTの客車の車体枠を作ってみたのですが、ちょっと小さいかなという感じでした。
(TT9の売り文句は「いい大きさ」ということですけどね)
そこで、HOより小さくTTよりも大きな3mmスケール(1/101.6)がどの程度の大きさになるのかを実感するため、車体枠を作ってみました。
下の写真は、1/80,1/87,1/101.6,1/150を比べたものです。
(以前に製作したTTの車体枠は残念ながら、廃棄してしまったので比較できませんでした。)
1/80,1/87,1/101.6は実物図面を基に自分で製作したものなのでほぼスケール通りと思います。
1/150のは既製品の17m級車輛です。
1/80と比べると面積比で約1/1.6で、長編成を走らせるレイアウトが作りやすくなると思われます。
体積比で約1/2ですが、自作も難しくない大きさだと思います。
また、1/101.6と中途半端な縮尺なのですが、3mmスケールにとらわれずに、1/100と切りの良い縮尺にしても良いかもしれません。(1.6%の違いはほとんどわからないと思います。)
線路の間隔は、1067mmゲージの場合、10.5mm(HOn3と同じ)、標準軌(1435mm)の場合、14.1mmとなります。
(前出の3mmSocietyでは、公称14.2mmということになっているが、規格では14.1mmとなっています。)
日本独自の規格とする場合、10.5mmと14mmにしても問題はないと思います。
このスケールの最大の問題点は、市販品が全く無いので、全て自作となることです。
どなたか、やってみようという方がいらっしゃいましたら、mory@morii.jp宛、メイルを下さい。
(2002/5/12 )
森井 義博 (morii yoshihiro)
mory@morii.jp