コアレスモータを使う場合よく言われるのが、軸が弱いので直接コアレスモータの軸にウォームギアを取り付けてはならないという事です。
これは本当でしょうか。
ある意味、本当のようです。実際に、モータが壊れたという人もいます。
それでは、どれくらいの強度があれば良いのか概略計算をしてみましょう。
まず、前提条件として、
以上の条件から、停止時の加速度は416cm/sec^2です。重力加速度は約980cm/sec^2ですから、おおよそ0.5Gとなります。
また、ギア(ウォームホイール)径が動輪径の約1/2ですから、ウォームギアには、動輪の約2倍の力が加わります。
という事で、
2×3(kg)×0.5(G) = 3kgf
という事になります。
したがって、軸方向の許容荷重負荷が3kgf以上であれば全く問題が無いと推定されます。
実際のコアレスモータの事項方向許容荷重負荷は、
メーカ | 型番 | 軸方向許容荷重負荷 |
---|---|---|
マクソン | RE013-020 | 8kgf |
RE013-032 | ||
RE010-017 | 1.5kgf | |
RE010-025 | ||
RE015-23 | 2kgf | |
ミニモ(ファウルハーベル) | 1016 | 1kgf |
1212 | ||
1319 | 2kgf | |
1331 | ||
1717 | ||
1724 |
という事で、マクソンのRE013系以外は直接ウォームギアを取り付けない方が良いと思います。